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がん医療フォーラム2017 がん患者さんを地域で支える 市民が望むがん医療と福祉のかたちとは
【第2部】フォーラム がんになっても安心して住み続けることのできるまちづくり

3)柏市の在宅医療・介護多職種連携の取り組み紹介と第2部のまとめ
モデレーター: 古田 達之さん(柏市医師会理事)
松倉 聡さん(柏市医師会副会長)

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古田:柏市では7年前から在宅医療を推進しておりまして、その中で松倉先生と私は研修部会を担当しております。「顔の見える関係会議」という、多職種が一堂に会してワークショップ等を通じて、顔の見える関係づくりを推進し、連携体制を構築するという会議を今まで21回やっております。その中で出てきたつながりが、今日まさに皆さんにお示しできたというふうに考えています。

なかなか市民の方々にご紹介する機会がなくて、本日は大変いい機会をいただいたと感謝しています。今日、皆さんは入り口のところでご覧になったと思いますが、会議の際には出た意見を模造紙に付箋で書き込むなどして、非常に白熱した議論がされます。7月の会議には169名が参加されました。

今日はいろいろな職種の方が壇上に上がりましたので、皆さん少し混乱しているところもあるかと思います。地域医療連携センターとか地域包括支援センターにご相談いただく、もしくは、かかりつけの先生、歯科、薬剤師の先生、いろいろな職種で相談する場所があると思いますので、ぜひご相談いただければと思います。

松倉先生、それ以外の連携講座について、ちょっとお話しいただけますか。
古田 達之さん
古田 達之さん
松倉:さきほど東葛飾高校について触れましたが、千葉県の公立高校で唯一、医歯薬コースを持っている高校です。医歯薬コースが始まったときに、我々医師会に相談があって、第1部のモデレーターをされた長瀬先生が非常に熱くみんなをどんどん巻き込んでいって、我々もなんとかこの地域の生徒さんたちに力を貸そうではないか、力を貸すと言うよりは、未来に夢を託す。将来、ここで学んだ人たちがいろいろな地域に散って、また生まれ育った柏に戻ってきて、我々の将来をちゃんとみてくれる、そういう環境ができれば素晴らしい循環なのではないかということを目指して「外部連携講座」を実施しています。

古田先生からご紹介のあった「顔の見える関係会議」で、このフォーラムに合わせて、今年の第1回の会議で「がんになっても安心して住み続けることのできるまちづくり」のために多職種が議論しています。18グループくらいで話し合いをして、いろいろな職種から意見を出してもらって、話しました。病気はどうなっていくのか、その治療法や薬のこと、診療場所であったり。またお金のこととか仕事のこと。最近はある程度、仕事をしながらでも治療を継続することができます。がんになったら社会生活が全部止まってしまう、そこから人生がなくなってしまうのではないかという心配ごとに対しての相談。やはりがんと診断された時点で不安な気持ちを持たれる。それにどう対応していくのか。それには医療職だけでなく、介護職も一緒に寄り添っていきますよということです。

あとは生活のこと、ご家族。小さなお子さんがいらっしゃったりとか、そういう場合も含めて、いろいろなサービスがあるということを話し合い、こんなことをやろう、それぞれの経験を多職種から出してもらったり、こんな問題があるから共有しましょうといった形で連携を深めるということをしています。

最後になりますが、柏市、我々、多職種から皆さんへのメッセージです。皆さん、とにかく困ったら質問してください、相談していいんです。一人で抱え込まないでください。自分が病気になったとき、家族にもその苦しさを打ち明けられないという方もいらっしゃいます。とにかく話すだけでも楽になります。必ず何かサポートができると思います。がんになっても希望を持って生きることができます。相談していただいて、我々はそれぞれの職種で専門的な知識を持っています。法律だったり、いろいろな知識もありますので、地域であっても、病院であってもご相談をいただきたいと思います。

安心してください、みんなで皆さんを支えるようにしますし、最期まで皆さんのそばに寄り添っていきたいと思います。我々はとにかく、がんになった患者さんに対して、柏ないし東葛北部において自分が住み慣れたまちで安心して住み続ける、そういうまちづくりのために日々がんばっていますし、それを皆さんにご理解いただいて、利用していただけたらと願っております。本日の第2部として、皆さんに一番伝えたいことです。
松倉 聡さん
松倉 聡さん
渡邊:古田先生、松倉先生、ご登壇いただいた皆さま、どうもありがとうございました。がん医療フォーラムは2014年から始めています。まずは東京でスタートして、全国各地で開催してきました。患者さん、あるいは医療関係者の方たちにまだまだ需要があるという中で、どのような形でのご支援が患者さんの一人、一人、ご家族の一人、一人のご負担を減らすことができるかについて、いろいろなご意見を聞いてまいりました。

柏に関してはご紹介いただきました「顔の見える関係会議」という、医療職種の方、介護職種のいろいろな立場の方が顔の見える関係になってぃます。今日のフォーラムで、そうした職種の方々と皆さまが、あるいは皆さま同士が、がんになったときに困っていること、相談したいことがたくさんあるということについて、一緒に知っていただくことができました。そういった意味でも、今日は新しく顔の見える関係があったのではないかと思います。

このフォーラムでよかったこととか、参考になったということをぜひ周りの方にお伝えいただき、この地域、まちで暮らしてよかったと思うことについてご意見とかご提案がありましたら、アンケートにご記入いただければと思います。ありがとうございました。

掲載日:2018年2月13日
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