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がんの在宅療養ガイド 研修会 沖縄 2016
【まとめ 閉会のあいさつ】

増田 昌人さん(琉球大学医学部附属病院がんセンター長)
増田 昌人さんの写真
増田 昌人さん
打ち合わせ会議の様子1の写真
打ち合わせ会議の様子2の写真
打ち合わせ会議の様子

最初に「ご家族のための がん患者さんとご家族をつなぐ在宅療養ガイド」というすばらしい本を紹介していただいた渡邊さんにお礼申し上げます。2015年11月に仙台で一般の人向けのフォーラムをしたそうですが、医療者向けの研修会をしたのは日本で沖縄が初めてということです。この情報を多くの日本の医療者・介護福祉の関係者にいち早く届けられるように、一緒に広めていきたいと思います。

みなさんの研修を拝見しましたが、本当に熱心にワークショップを行われていたと思います。これだけ熱心な方々が沖縄の在宅に関わって仕事をされていることを、とても心強く思いました。私たちは研修会を開くことくらいしかお役に立てないのですが、なるべく早い情報提供ですとか、研修会の企画をこれからもしていきたいと思っています。

「在宅療養ガイド」は5月には一般書店で購入できるようになるそうですので、みなさんにもぜひ広めていただきたいと思います。できれば沖縄県の関係者の方々だけでなく、在宅を考えていらっしゃる、ないしは考えられるだろうという患者さんご家族にお届けできるシステムがとれればと思っています。

今、私どものところで離島ごとの「がん患者さんのための療養場所ガイド」の編集作業をしております。例えば伊是名で肺がんになったらどうしたらいいのか、そうした島ごとに情報をまとめた冊子を8種類つくっています。3月はじめに座間味で研修会を企画しています。座間味の診療医の方々、在宅の方々、地元の世話役とでもいういろいろな立場の方たちも含めて、医療者ないし行政向けの研修会を行います。

こうした研修会に「在宅療養ガイド」を持っていって紹介したいと思います。4月、5月までには多くの島を回って、地元の診療所の先生方と一緒にがんになった場合にどこで療養したらいいのかについて研修したいと考えています。みなさんも、このガイドを持ち帰っていただいて、どうやって広めたらいいのか、職場の仲間の方たちとも考えていただければと思います。

患者必携 がんになったら手にとるガイド外部リンク」も「在宅療養ガイド」も少なくとも10人以上の専門家が関わってつくり、確認、チェックをして、さらに在宅療養を経験した方たちのチェックを受けて本にしたということです。そういうつくり方をしている本は、実は日本ではほとんどありません。「がんになったら手にとるガイド」も「在宅療養ガイド」も、がん患者さんやご家族に向けたものとして、病気に関する言葉の使い方まで目配りされています。こういう情報を世の中の多くの方々に勧めることも、医療者の大事な役割だと思います。ぜひみなさんと一緒に仕事ができればと思っています。

本日は、ほんとうにありがとうございました。

掲載日:2016年5月9日
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